恒星はいくつあるの?
こんにちは、カトリック小鹿です。
前回の記事でも述べましたが
小鹿のような宇宙恐怖症にとって
怖い一番の理由は「背景が暗いから」
というものでした。
ところで…
宇宙には恒星がいくつ有ると思いますか?
*恒星・・・太陽のように自分で光り輝く天体のこと
まず、肉眼で私たちに見えている恒星は、約8,000個です。
そして、ハッブル宇宙望遠鏡ですら捉えきれてない、
つまり、全宇宙に存在する恒星はいくつなの?
▲スペースシャトル ディスカバリー号から写したハッブル宇宙望遠鏡
画像提供:NASA STS-82
(この望遠鏡はなんと8億7千万画素あります)
宇宙の全恒星…昔は数兆…といわれましたが、
実際には、4,000垓(がい)あります。
垓(がい)は京の上の単位です。億→兆→京→垓
4,000垓もの恒星(太陽のように輝く星)があって
なんで宇宙はあんなに暗いんだろう?
…って不思議に感じますよね。
普通、そんだけあれば、
夜でも眩しいくらい明るくていいんじゃないの?
~って思います。
宇宙が暗い理由
恒星が4,000垓(がい)以上もありながら
なぜ宇宙がこんなに暗いのか?その原因を探求してゆきましょう。
理由その1:大気の有無
雲ひとつない天気の良い満月の夜空を眺めると
月がとても明るく光って見えますよね。
でも、背景は真っ暗です。
月がこんなに明るく輝いてるんだから
周囲の宇宙はもっと明るくていいのに!
…と思いますよね。
でも月や宇宙には、光を受け止め増幅させる、
さまざまな成分が足りないのです。
一方、地球には以下の成分が豊富に存在します。
↓
これらが細かいミラーのような役割を担い、
太陽からの光を周囲に反射・散乱します。
自動車やバイクのヘッドライトをご覧ください、
ただ電球が入ってるだけじゃないでしょ?
電球の周囲には、鏡のような物体が組み込まれ、
電球が放った光を増幅し、効率よく反射するよう造られてますよね。
これと同じ働きをしているのが
●空気
●ガス
●ちり(=ほこり)
●水蒸気
●その他原子 ~なのです。
それらが、非常に細かい鏡の粉となって
太陽からの光を増幅し、周囲に散乱させています。
上記の「空気・ガス・ちり・水蒸気など」が
ごく一部のエリアを除き、宇宙には存在しません。
光を散乱・反射させる上述4物質がないためです。
ただ、宇宙ごく一部のエリア、
・ガス星雲
・反射星雲
・輝線星雲
・ブラックホール周囲
が光っているのは、
そこに存在しているガスやちり・原子・電離のおかげです。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した反射星雲
オリオン大星雲M42の写真▼
この星雲も自分で光源を持たず、
その代わり自分が持つガス・ちり・水素やヘリウム原子が
周囲の恒星の光を反射することで、自分の存在を表しています。
画像提供:AstroArts
https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/images/matsumoto/m42m43.jpg
場所はオリオン座の真ん中にある三つの星の真下です。
M42と書いてるところ▼
ハッブル宇宙望遠鏡のように赤い色までは見えませんが
双眼鏡でもうっすらにじんで見ることができます。
理由2:宇宙の膨張スピードに恒星の誕生が追いつかない
恒星にも寿命があります。
私たちの太陽のように長生きする恒星ばかりではありません。
宇宙では恒星は死んだり、誕生する…を繰り返していますが
それがどんなに誕生していても、
宇宙膨張のスピードに追いついていません。
恒星の数がまったく足りてません。
4,000垓(がい)ごときじゃスカスカで、
この大宇宙に占める密度が、ぜんぜん足りないのです。
(単位:億→兆→京→垓)
写真は今わたし達が肉眼で見える
全天で最も明るい恒星「シリウスA」
オリオン座の左下にあります。
冬の南東の空にひときわ輝く白い星です。
もし今夜晴れてたら、南東をご覧ください、
ちゃんと見えますよ(∩ ∩)
シリウスAは…
約8.6光年かなたにあり質量は太陽の2倍
表面温度は9,940K(摂氏9,967℃)。
宇宙の膨張が終わり、宇宙が収縮に向かわない限り
夜空が明るくなることはないでしょう。
今回のまとめ
宇宙ってなんであんなに暗いのか?
理由1
◆大気と水蒸気、
そしてちり、ガス、原子、電離など
細かい鏡の板・鏡の粉のように、光を増幅してくれる物質がないから。
理由2
◆宇宙の広さに比べ、ぜんぜん恒星の数が少ない。
更に、宇宙膨張のスピードに恒星誕生が追いついていない。
解決策
◆宇宙が明るくなるには、
膨張の逆で、宇宙が収縮し始めないと解決しない。
~ということです、
今日もありがとうございました(∩ ∩)